X市職員採用試験Part.8

最終合格が決まってから、一度だけ他の最終合格者と話す機会があった。

最終合格者が何名かのグループに分けられ、集められたのだ。だから全体で何人合格したのかは、まったくわからない。

私のグループは既卒の人が多く、結婚して子どもがいる人もいた。その中で、とある女性(以下、A)との何気ない会話が、妙に印象に残った。

私:「最終面接に市長いましたよね」

A:「え?いたんですか?」

私:「いちばん端に座っていた方ですよ」

A:「あ~、私、面接官の顔とか見ないので。そもそも市長の顔も知りませんし(呑気)」

私:(この時点で怒りを通り越し、落胆してしまった)

A:「市長の名前って何でしたっけ?」

私:「〇〇です……。ところでお住まいは市内なんですか?」

A:「いえ、××です」(隣の自治体)

やはり、家が近いから合格したのだろうか。面接でどのようなはったりをかましたのかはわからないが、こうした人物が面接官に評価されたのが、不思議でならない。

女性かつ家が近所だと、合格確率はぐっと上がるのだろう。

その日、私は採用漏れなど自分には無縁だと確信し、帰宅してから賃貸の解約手続きと退職の準備に取り掛かった。

――この判断が、後に悪夢の始まりとなることも知らずに。

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管理人

公務員試験で採用漏れになり何もかも失った公務員試験バカ。
市役所に最終合格したので仕事を辞めたものの、結局4月採用の連絡は来ませんでした。
受験歴は学生時代に17自治体、社会人時代に10自治体。
公務員試験の真相を詳らかするため、ブログで発信しています。

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コメント

  1. 匿名 より:

    見てます。
    続き気になります!

  2. 匿名 より:

    更新楽しみにしています!

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