インターネットで電子申請を済ませたあと、提出書類を持って田無庁舎へ向かう。
市役所の採用試験では、よくある流れだ。
「書類審査」と書かれている自治体もあるが、実際にはほぼ全員が通過する。
形式的な確認に近い。
西東京市も、最初の試験はSPIだったか、民間型の筆記試験だった。
問題は、その次だ。
第2次試験の案内を見て、私は少し目を疑った。
――運動会。
採用試験で、運動会が行われるのである。
受験者は二つのチームに分けられ、簡単な競技を行う。
そして競技が終わると、そのまま同じグループのメンバーで集団面接に進む。
正直、意図はよくわからなかった。
そして試験が終わったあと、事件が起きた。
集団面接で同じグループだった女性が、私に詰め寄ってきたのだ。
「……あの、そんなに自分の意見が言いづらかったですか?」
文章にすると穏やかに見えるが、実際にはかなりの剣幕だった。
どうやら私の発言が、他の受験者を怒らせてしまったらしい。
何を言ったのかは、正直よく覚えていない。
ただ、空気を悪くしたことだけは確かだった。
そのせいかどうかは分からないが、私はこの試験に落ちた。
だが、西東京市の採用試験の“特異さ”は、これだけではない。
その話は、次回に回そうと思う。

コメント
西東京市の特異な試験、気になります。次回も楽しみにしています。