落ちた。
専門試験があるから。
もう慣れた。
専門試験は3時間にも及んだ。
途中、お手洗いに立つ受験者がいた。試験室から退室する人も、ちらほら見かけた。
あの人たちは、その後の論文試験までに戻ってくればよかったのだろうか。
それとも、専門試験が最後で、解答を終えたから帰ったのだろうか。
今となっては、試験の順序さえ曖昧である。
ただ、一つだけ覚えていることがある。
私は、律義に3時間座り続けていた。
誰かが席を立っても、私は座っている。
誰かが退室しても、私は座っている。
別に、最後まで考えれば正答に辿り着けるという確信があったわけではない。
それでも、試験時間が終わるまで座っていた。
何をそこまで律義に守ろうとしていたのだろう。
試験時間か。
それとも、試験というものは最後まで席に座って受けるものだという、自分の中の決まりごとか。
今となっては、それもよくわからない。
ただ、3時間座っていたことだけは覚えている。
座って考えたところで、正答に辿り着けないのに。

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