汗だくになって川口市内を走る。川口市の最終試験に向かうためだ。
最終試験(第2時試験)は第1日目と第2日目があり、両日とも個人面接である。
(厳密にいうと第1日目は面接シートの提出と適性検査もある。初日の試験の様子はPart.5で記事にする)
日程だが、第1日目は10月下旬〜11月上旬、第2日目は11月中旬〜下旬の平日に設定されていた。
以下、第2日目の面接を再現する。
この日のために半休を取得し、仕事は午前で切り上げてきた。
昼飯を食う時間もない。走りながらゼリー飲料を空の胃袋に流し込む。
試験会場は川口市水道庁舎。駅から遠いが集合時間には間に合った。
控室には何人かの受験者が集まっている。
順番に廊下に呼び出され、個人面接を待つようだ。
しばらく待つと私の受験番号が読み上げられ、廊下の椅子に座るよう促された。
そこで前の受験者の面接が終わるのを待つのだが、30代くらいの男性職員に話しかけられる。
「緊張してますか?」
そんな、何気ない一言から始まった。
面接前なんだから一人で集中させてくれよ。そう私は思ったが、職員に話しかけられては返事をするほかない。
「はい」
「そうですか。お昼ご飯は食べられましたか?」
「午前は仕事でしたので、職場から急いで来て、ここに来る途中で少しつまんだ程度です」
「そうなんですね」
こうした取るに足らない会話は本当にやめてほしい。
受験者の緊張をほぐすためなのか知らないが、こちらは意味のない問いに答えるほどの余裕は持ち合わせてはいないのだ。
いよいよ私の番だ。
1次試験の合格ラインはクリアしているはず。合否が決まるとすれば、この最終面接だ。
以下、質問項目を列挙する。
・現職で顧客とどう接しているか
・川口市の強み弱み
・チームで仕事をするときに心掛けていることは何か
・ストレスを感じるとき、その解消法について
なんてことはない。公務員受験者なら一般的な質問だろう。
特に失敗することもなく、むしろ堂々とハキハキ喋ることができ、合格通知をもらうのが待ち遠しかった。
帰りは時間に追われることなく西川口駅まで歩いた。
駅の近くのコンビニでプロテイン飲料を購入し、これまで頑張ってきた自分へのご褒美とした。
後日、私は川口市役所を訪れることとなる。
詳細はまた次回。
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